第8章 たった一枚の「写真」

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あたしと姉のいつかには不思議な能力がある。 姉のいつかに至っては小学生時代、その能力の所為(せい)でバケモノ扱いをされ続けてきたという。 あたしも初めて見た時は背筋が凍るくらい・・・ん~ん違う!背筋が凍るどころではなかった。それはまさしく、恐怖や絶望の類いと同等、あるいはそれ以上のモノだった事を今でもよく覚えている。 そして、その直ぐ後にあたしもある能力に目覚める羽目になった。 しかし、それは姉いつかの禍々(まがまが)しい能力とは違い、どちらかと言えば、人の為になるような、そんな能力であった。 あたしと姉のいつかに、こんな能力が有るってことは・・・恐らく、一番上の姉である一花(いちか)にも何かしらの能力が備わっているのではないかと思われる。 『いっちゃんにはあたしが付いてるんだから安心しなよね!』 「はぁ?何言ってんのあんたは!?」
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