第8章 たった一枚の「写真」

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『ただいま~♪』 「あっ!お帰りなさ~い先生♪」 珍しいことに今日は二三さんがお出迎えをしてくれた。 何か良い事でもあったのだろうか? 私に抱き着く二三さんの頭を´よしよし´と撫でながら記憶の断片を探ってみる。 (…なるほど、そういう事か) 一花さんを除き、いつかさんと二三さんは私の能力のことをまだ知らない。 もし、この能力がいつかさんと二三さんの二人にも知られた時、私はある計画を実行するつもりでいる。 それまではもう少し・・・極々ありふれた普通の家族として接してあげたいと思っている。 だから・・・まだ見せるわけにはいかないのだ・・・あの、たった一枚の【写真】をいつかさんと二三さんには・・・。
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