色情狂

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色情狂

 アンナが俺の目で俺を見るということは、どういうことになるのだろうか?  迷った俺は先にアンナの体を完成させようと首から肩のライン、脇腹から腰の柔らかな曲線を少しずつ明確に浮き立たせていく。太ももの内側の陰影をローズグレーにするかモノクロームクール程度が自然か迷いつつイエローグレーで細く輪郭をなぞっていると、アンナが息を荒げながら呟く。 「そんなところナゾられると背筋がゾクゾクしちゃうわ・・・あ・・感じる・・ああ・・お願い・・・先にアソコを描いて・・マサトさん・・たまらない・・早くイキたいの・・」 「え・・アソコを?」  公募展に出品することを考える。アソコを描いても大丈夫だろうか?  「お願い、マサトさん・・いっしょにイキたいの・・濡らして・・マサトさんの形を受け入れて開いた花びらを描いて・・マサトさんに興奮して熱く腫れ上がった花びらを描いて・・お願い・・」  俺はもう公募展のことよりアンナの希望を優先させたかった。  ブリリアントピンクか、ローズマダーか、色を選ぶため試しに予備のキャンバスにアソコを描いてみるだけで俺は興奮してくる。 「マサトさん、もっと赤く。内側は燃えるような赤がいいわ・・」 「ええっ?」  カドミウムレッドディープを思い切って中央に入れてみる。 「あうっ・・くる・・・いいな・・・これ・・・」 「でしょ・・・ああ・・早く仕上げて・・・思いっきり濡らして・・・滴るくらいに・・・ああああ・・・す・・すごい・・いい・・マサトさん最高!」 はぁはぁはぁはぁ・・・アンナの熱い吐息で俺もズボンがきつくなる。俺は我慢できずズボンを脱ぐ。  現実に女を抱いたとき、俺はここまで切迫した情欲に支配された記憶がない。なぜだろう。触ることさえできない声だけの女、顔も体も俺が描くままに仕上げられていく不可思議な女に、なぜ俺はここまでエロスを感じるのだろう。右手に絵筆を握りながら、左手で俺自身を握って、俺は悶えた。冷静な目で自分のバカバカしさを笑いながら、同時にどうしようもない熱情が体の奥底から激しく火柱を立てて燃え盛る。  俺はそんな色情狂と化したままアンナのアソコに絵の具を盛る。 「あぁん・・うっ・・・マサトさん・・もっと・・・あああああああっ・・・す・・て・・き・・・まだイカないで・・・マサトさんが見たい・・・マサトさんの大切なところを見せて・・・マサトさんを見ながら・・いっしょにイキたい・・・」
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