謎の冒険

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 僕は極普通の中学生。  今、冒険の最中にあり、辺りは暗闇に閉ざされていて、びっしり生えているなよなよした棒状の物の隙間を縫って歩いている。  体を縮めて苦労しながら歩きに歩き、そこをやっとの思いで抜けると、向こうの方に丘が見える。  僕はその裾を目指して一文字に歩いて行き、辿り着くと、爪先上がりの坂をずんずん上がって行った。  40度はあるだろうか、かなりきつい斜面だ。  胸突き八丁を乗り越え、心底しんどい思いをして昇り詰めた先は絶壁だった。  そこを僕は残る力を振り絞ってクライマーの様に降りて行った。  僕の両脇には大きな洞穴がある。  絶壁を降り切って疲労でふらふらになった時、僕はその両方の洞穴から吹いて来た強風によってパホイホイ熔岩と思われる巨大で真っ赤な物体を熱さを感じる暇もなく飛び越えて高い崖の底まで一気に吹き飛ばされた。
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