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「坂本さん。ここが何処だかわかりますか?」
病室に入ってきた白衣の医師らしき男性は、私に問い掛ける。
「病院・・・・・・ですか?私、事故に遭って運ばれたんですよね。」
「あぁ、良かった。意識は、はっきりとしているようですね。」
一瞬、ホッとしたような表情を見せたが、直ぐにその表情は固くなる。
「同乗していた方なんですが・・・・・・」
「あっ!妹は!?妹はどうなったんですか?無事なんですか?」
「とにかく、落ち着いて聞いて下さい。」
医師は、興奮気味の私の肩を押さえ、落ち着くように促した。
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