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「あなたの車が事故に遭ったのは覚えてるんですよね。」
「・・・・・・はい。車が横転して、救急車が助けに来てくれたのは覚えているんですが、その後の記憶がはっきりしなくて・・・・・・」
「その後、漏れたガソリンに引火したらしく、車が炎上して、二人ともここに運ばれた時には酷い火傷を負っていました。特に妹さんは全身を炎に包まれたらしく、酷い状態で、まだ意識が戻りません。」
そん・・・・・・な。
そんなことになっていたなんて。
私は絶望のあまり、顔を押さえて涙を流しそうになる。
が、顔の感触に違和感を覚え、ベッドから這い出し洗面所の鏡を覗くと、絶叫した。
鏡に写っていたのは、グルグルに包帯を巻かれたミイラ男のような顔。
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