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あっ、これはこれは脳内神様……。
ですよね。メガネがズレてると、視線が合いませんものね。
やっぱり、メガネの位置を直して、その顔を拝んでから起こそう。
ていうか待って。生存確認しなきゃ。
呼吸良し。血だまりも無し。見た目上骨折的な様子も無し。
じゃあ生きているってことで。
よし、んじゃやりますか。
……うはぁ、ドキドキする。
メガネ……触ったら起きるよね。
これを真っ直ぐに直したら、私のハートはいよいよ本格的に撃ち抜かれる予感ていうか確信。
気まずいのが、手を伸ばして触れる寸前で目覚められてしまう事。
止めを刺そうとしている、見たいに思われたら最悪だし。
そうだ、声をかけながら近づけば……。
断りさえ入れておけば、どうにでも誤魔化しがきくはず。
それにほら、近い方が視線も合いやすいしね。
「あ……あの、ズレてますよー」
私はただ、メガネを直すだけ……。
でも、その為には近寄って、ちゃんと確認しないとね……。
「待てっ」
「えっ……?」
なんで急に起き上がってくるの?
それにその手の先には私の胸が……。
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