あとがき

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あとがき

 その後、魔法と錬金術の開発資金をめぐる戦いは収束した。決め手はウォルターの発明したルーンだ。  ルーンは産業革命を起こし、魔法と錬金術は今や統合した魔導錬金として新技術を確立し、王は予定以上の開発資金をそこに譲渡した。  次期王戦、最落選候補であった第三王子は、魔法と錬金術の架け橋を作った功績が王や民に認められ、今や最有力候補と名高い。  ナタリーは魔法学校をやめ、ウォルターの伴侶となり、魔導錬金の深淵をウォルターと目指している。  この結果は、理想を信じ、愛を信じたウォルターの活躍であることは忘れてはいけない。アイツは最高だ。  俺か? 俺の話をするか、俺はだな、クビは免れこれまでどおり、ウォルターの下で雑用をしている、特に功績を与えられたりした訳ではない。  しかしだな、俺は満足なんだ。気が済むとは最高の道楽だからな。
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