日常

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それぞれ自分の席につき準備を整える。1限目は国語のため1週間の始まりとしては気分が落ち着けるため、いい時間割だ。 国語の先生は塩顔でおだやかな性格をしていると評判の男性教師で、授業も分かりやすく先生として好印象な人である。 本鈴のチャイムが鳴り先生が入ってくると話し声はパタンとなくなり静かになる。そこで先生は教卓にのぼり学級長に合図をした。 「はい、学級長さんお願いします」 「起立、礼、着席」  合図通りに学級長が指示をすればクラスメイトはそれに従った。 授業が終わるとまた話し声が聞こえてくるが、次はHRがあるため席を立っている人はすくない。 扉がひらく音が聞こえ目を向けると入ってきたのは担任の “ニジムラ(虹村)ユタカ()” 先生だ。 虹村先生は普段何を考えているかよく分からないが周りや先をよく見据えることのできる器用人ということは分かる。 「HRはじめまーす」  虹村先生が話しはじめる。 「学級長、欠席は?」 「いません」  まぁ、人任せな所な適当さも備わっているが悪い人ではないと思っている。 「明日はAクラスに転校生がくるy 「イケメンですか」  必死の形相と無機質な声でそう言ったのはクラスいち面食いの可愛らしい少年である。  虹村先生は一息ついてから口を開いた。 「顔までは把握していませんので皆さん最低の期待を持ってまちましょう、何かあっても納得がいきますからね」  満足気に語ったが生徒は 「えー」 と不満をもらしながら机にだらけた。
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