シロ

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ォウ…ン ォウ…ン ゥォウ…ン ォウ…ン  途切れ途切れに聞こえる音に目が覚めた。 ぼんやりした目の前には、 やりかけでほぼ真っ白なレポートが散らばっていた。 見事に寝ていたようだ。大事な資料に涎まで垂れている。 「やベッ」 資料が提出用じゃなくてよかったことを安堵しながら、 小さな池になっているモノをティッシュで拭き取ると、 進まないレポートを眺め、また睡魔が襲ってきた。 オゥン…ォウ…ン 確実に外から聞こえる音は、どうやら近所の犬のようだ。
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