シロ

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悩みながら、ピンク色の液体を口にすると、 無駄に甘い液体が口内に広がった。 シロップは飲むもんじゃないが、これで毒ではないことが確定した。 それを飲み切ったのを見届けると、松永は全ての拘束を解き、 どこへでも行けと言わんばかりに、手のひらをヒラヒラさせた。 「お前、覚えてろよ」 よくわからない捨て台詞を吐いて小柄なおっさんは走り去った。 松永は、残ったシロップも排水溝に捨てた。 『シロ、ごめんな。  (かたき)はうったから、安心して眠ってくれよ』
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