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「あれ、えっ、りゅーちゃん!?」
ずっと探してたりゅーちゃんが、急に目の前に出てきて驚きが隠せない。
「なに、実(みのる)?」と、すごく不思議そうな顔をして、りゅーちゃんは僕を見た。
とりあえず、どこに居たか気になるので聞くことにしよう。
「あの、ずっとどこに行ってたの?探したんだよ。」
「ふぅん、探してくれたんだ?」
すごく嬉しいそうな顔をしながらりゅーちゃんが言うから、僕は少しムッとなりながら言い返した。
「だって、お昼になっても帰ってこなかったから。せっかくお弁当も作ったのに、どこ行っ「えーーー!?杉崎くん、田村くんにお弁当作ったの!!もう、それ、実質、付き合ってるじゃん!!kwsk!!!!」
僕が言い返しは、宇都宮くんの言葉でかき消された…って、そんな問題じゃない!!
「ちっ、違…宇都宮くん何言ってるの!?」
「そうそう、僕たち付き合ってるの。」
「ちょっ、りゅーちゃんも何言ってるの!?」
僕は、りゅーちゃんにどこに行ってたか聞きたかっただけなのに、なんでこんな話になってるの!?
「はいはい、そこまでだよ。杉崎くんが可哀想でしょ?それよりも、もう時間ないしお昼食べに食堂行こうよ」
「あー、そうですねぇ。もうこんな時間に…。あっそうだ!!杉崎くんと田村くんも一緒に食堂行きましょ!!」
「えっ、僕達はお弁当があるから…」
「そう言わずにぃ〜、食堂でお弁当食べたら問題ないですし!さっ、行きましょ!!!!」と宇都宮くんが言い、僕は腕を引っ張られて食堂に連れていかれた。
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