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別のひとの彼女になったよ wacci
前章の髭男のプリテンダーもせつない(人によっては不倫)の内容ですが、この歌はとてつもなく切なくなりました。
わたしの受け取り方としてはこうです。
本当はとても好きなのに、自分は恋人に取っては適していないと思い込んでしまった(または気づいてしまった)。
そして、別れを言い出さないまま疎遠になり、ある時、覚悟を決めて別れを告げた。
それは、貴方が嫌いになったと嘘は言えず、別の人を好きになったと嘘をついて自分を悪者にした。
別の人の彼女になったよ。
これを話中に4回も繰り返すんですよね。
そしてわたしが一番、心を締め付けられたのがここです。
♪あなたの時みたいに
すっぴん笑っていられる
私ではなくて
一生懸命お洒落して
なるべくちゃんとしてるの
ここで、嘘ついてるだろ?と思っちゃった。
なんせ「あなたといる時の自分が一番好き」って、ドリカムと真逆の歌詞ですから。
(これは全ての詩を読むとわかります)
♪すっぴんで笑っていられる
飾らない、素直な気持ち=すっぴん
この一言に表していると思うんです。
でもね。
♪夢や希望とかを語ることを嫌って
ここのフレーズはこの曲の一番いいところだと思います。
夢や希望"ばかり"を語って、そのために出来ることをしていない男をけなしている訳ではない。
たぶんフラレた彼は、夢に向かってまっしぐらなんです。猫みたいに。
立場が逆なら、そんな夢や希望を叶えてあげたい。それなのに応援出来ない自分を見つけたとき…身を引いた方がいいのかも…と思ってしまう。
この歌の主人公は、それが出来る強い心を持っている。
と思って聞いていると、最後にこう締めくくるんですね。
あなたも早くなってね
別の人の彼氏に
わたしが電話をしちゃう前に…
本当は弱いんだね。
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