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黒いつやつやとした髪に口には赤く紅を指している彼女は美しいと評判であったが、もののけを見る娘と噂が立ち今まで生きてきたのだ――
そんな噂を聞いた晴明は気にせず文を送り、冬に夫婦となったばかりである。
「お気に召しませんか?何分、うちにはめったに人は寄り付かないでしょう、人手の問題です」
事実そうなのだ
来るものはほぼ、夫の親友の源博雅だけである――
夫よりも3つ上だが楽が好きすぎていつも笛を吹いていた。
「なら、どこかしらに置いてくださいまし、出来ないのであれば屋敷を出ます」
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