2.社運を賭けたプロジェクト

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『このゲームは、主人公(プレーヤー)が様々なバケモノを狩りながら、最強を目指します。』  周りのヤツらも、木村の説明では不安なので、きちんと資料に目を通している。一方の木村は、満足そうに持参した缶コーヒーを飲んでいる。つまりは、このシチュエーションは木村の意図した作戦なのだ。いい加減な説明だからこそ、人は確かな知識を得ようと自ら動く――。 『バケモノが居る世界は、各ステージとなっており、ステージとステージは【ゲート】と呼ばれる扉で繋がっています』  これが「(MON)」か。 『【ゲート】は、各ステージ固有のアイテム(キー)を入手しなければ、抜けることが出来ません。そして【ゲート】を抜けるには、タイムリミットがあります』  なるほど。ダラダラ攻略することは出来ねぇって仕組みか。 『また、各ステージに設けられた【ゲート】は、1つとは限りません。更に、【ゲート】の通過順によって、開くステージが異なります』  ふん。ちょっとは複雑になってきたか……。
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