11人が本棚に入れています
本棚に追加
『狩ったバケモノにより、プレーヤーのレベルが【星】で表されます。スターによって、プレーヤーが遭遇するバケモノの種類が異なります』
ということは……プレーヤーは、レベルに応じたバケモノを狩りながら、どんどんレベルを上げる。一方で、制限時間内にキーをゲットして、ゲートを抜けて様々なステージを攻略する――と。
『プレーヤーは、最後の【ゲート】のキーを得ると、最終ステージに挑みます』
なるほどな、これがゴールか。でも、こんな内容……飛び抜けて珍しくあるまい。社運を賭けしまっていいのか、ウチの会社は?
『ラスボスに勝利したプレーヤーは、勇者となり、シリアルナンバーが与えられ……』
ん? まだ続きがあった。首を傾げてページを捲る。
『通信アプリにアクセスすることで、【最終決戦】に参加することが可能となります』
はぁ? ここまで来て、通信って何だよ!
『この戦いで勝ち抜いた、ただ1人のプレーヤーのみに、【惑星の救世主】の称号が与えられるのです! 目指せ! アストラル・ヒーロー!!』
って、おい! バケモノはどうした! バケモノ、関係ねーじゃねぇかよ!
眉間にシワ寄せて、資料から顔を上げる。隣の熊田と目が合った。
「おい……何だよ、コレ」
「ああ……スゲェ、壮大だな!」
おーい! 何、感動してんだよ、オマエはっ!
最初のコメントを投稿しよう!