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夜の子守唄
星の欠片を拾い集めて
星をつまみ食いして子供が行くよ
ジプシーの影と鈴の音で
踊った影は砂漠の夢見る
月が そぉっと囁けば
散らばった言葉が星になって
ぽつりと零す細い唄は流れて落ちる
シャムの双子はワルツを踊り
壊れたマリオネットはヴァイオリンを奏で
ニンフとドライアドは悲哀の唄を歌う
さんざめく星の海 暗闇で聴く母の子守唄
真っ暗 月光 星の煌めき 砂漠の鯨
海染め夜空 揺蕩う水面
浮かんだ月は 白鯨の口の中
流れ着いた惑星は 楽しく笑って
ぱきんと割れて密かに泣くよ
踊る影と 弾けた子供の笑い声
ぽつぽつ流れた唄に溶け込んで
かご一杯の星の欠片は金平糖
ぱちぱち きらきら さぁ寝台へ
月は そぉっと そぉっと優しく唄うよ
愛しい子供 夢見の妖精 真夜中の夢
瞬く綺羅星 琥珀の月は静かな愛
そっと そっと目を伏せて
星影のワルツは 柔らかな旋律で煌めくから
ゆっくりと目蓋を下ろしたのなら
悪戯双子と蝶を追って 星屑集めて 夜の国
すぅすぅ寝息をたてたなら
星空と月光の断片連れて そっと夢に忍びこむ
朝が来るまで一緒に遊ぼう
だから さぁ 目を閉じて お眠りよ
きっと今夜は良い夢さ
月と星が そっと額に口付ける
可愛い子 お休みなさい
貴方の眠りが幸せなものでありますように
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