第二章・―何だかんだで異世界満喫なう―

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 さて、ようやくの事で念願叶って、城に住めるまでに至った訳だが。  当然の事ながら、皆で住もうって事になった。  各部屋や物置小屋、厨房に大浴場なんかも完備して、目茶苦茶住み易い城が出来上がり俺のテンションもマックスだ。  何か、遊び心あるやつが、城の中の所々に宝箱とかを設置したりして、中々充実した日々を送っている。  けれどもその内に、俺達が住む土地の豊かさや、技術力を妬んだニンゲンが、国を武力で奪おうと度々襲ってくるようにもなってきたんだよなぁ。  その頃には俺のレベルもカンストしちゃってたし、魔法使いとしても最高クラスで、武器も防具も経験値も最高になってたから、まぁ軽く蹴散らしましたけど。  俺の平穏無事な生活を壊そうとするやつは皆敵だ。  俺を慕ってきてくれるモンスター達を傷付けるやつは皆敵だ。  俺が大事に育て上げ、発展させてきた自然を奪おうとするやつは皆敵だ。  俺の住む国を潰そうとしてくるやつは皆敵だ。  敵に対しては容赦しない。  大事な家族を、友人を、恋人を傷付けるやつは、最低だ。  ここは俺の国で、皆の住む土地で、ここに住む全員で育て上げてきた世界なんだ。  今まで何にもせず、ただ見てきただけで、努力もしなかった癖に良いとこ取りだけしようなんて、虫が良すぎやしないか?  そんなニンゲン共には思い知らせてやらないとな、この俺が持つ、強さ、優しさ、そして……非情さを、な……。
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