腕時計

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腕時計

 私がいつもしている腕時計  それを見るたびに  刻々と時間は進んでいる  その時間が私を縛って  早く、早く、と迫ってくる  もっと時間が欲しい、とも言わせないほど  時間はいつも私を焦らせる  もう嫌だ、怖い、と言っても  時間は許してくれない  逃げても逃げてもすぐに追いつかれる  腕時計も、そう…  まるで、私の生気を奪っているかのよう  夜には、もう無理だって言っている私がいる  だから、もう一度時計をリセットして  また新しい0時から、はじめよう  この腕時計を外して  遠くなる空を私は、また見よう
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