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夕凪空の影の下
土手駆け上がって歩く君の横に追いつく
真夏の夕陽に僕ら影を写されて
いつかの夏を思い出してる
覚えているのは夏ばかり
忘れていく君の事も
まだ知らない振りをしてるんだ
君に追いつこうと階段を駆け上がって
アスファルトを見下ろしても
足がすくんで動けないまんまの僕が
足元に影を伸ばす。
ねえ会いたいよって叫んだって
声は蝉時雨にかき消されて
ねえまた笑いたいよって泣いたって
君はもう居ないの
そんな夏を駆け上がっている
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