HARRY BIRTHDAY 美沙

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
1.誕生日、そして別れ 今、私は恋人である大地と一緒に居ます。 なぜ一緒に居るかというと、今日は私の誕生日なので 一緒に祝ってくれているのです。 誕生日の日に恋人と一緒に居れるのは本当に幸せです。 大地は私に声をかけてくれるのです。 「美沙、誕生日おめでとう!」 「ありがとう、大地」 私と大地はキスしているのです。 キスも一度だけじゃなくて何度もしているのです。 それだけ私と大地は大好きというか、愛し合っているのです。 しかし、大地の顔を見ていると楽しそうにしていません。 私は気になるので聞く事にします。 「大地、つまらないの?」 「いやっ、そんな事はないぞ」 「でも、楽しそうにしてないよ」 「そう見えるのか」 「そう見えるのかってどういう事よ」 「美沙に言わなきゃいけない事がある」 「何?」 「美沙とは恋人同士だが、別れて欲しい」 「それってどういう事よ」 「恋人だけど、別れて欲しいって事だ」 「そんな…………」 今日は誕生日で祝ってもらっていたのに どうしてこんな事に…………。 「ねぇ、考え直してよ」 「嫌だね」 「誕生日の日なのに、そんな事を言わなくてもいいじゃない」 「知るかよ」 「大地の馬鹿っ!」 まさか、私が大地と恋人だったのに別れるなんて信じられない。 こんなの認めない。 「別れたくない」 「ダメだ」 「嫌よ」 「無理だ」 「………………」 「悪いな、別れさせてもらう、じゃあな」 私と大地は私の誕生日で祝ってましたが、 大地から別れ話をされて別れる事になります。 せっかく恋人だったのに、誕生日の日に別れるなんて 最悪じゃないの。 私は結局、運もないし、幸せにもなれない女。 どうしてこうなったのかなって考えるけれど、 よくわからないし、見当たりません。 別れた私は特に何もする事もないのでのほほんとしています。 恋愛はしたくはありません。 恋人も要りません。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!