リベンジ学園

遺書

生神亮治先生へ。

生神先生、私は今、この手紙を泣きながら書いています。

そしてこの手紙を書き終えた数時間後には、校舎の屋上から飛び降りて、死のうと考えているのです。

先生とは面識のない私が出したこんな手紙を先生は気味が悪いと思うかもしれません。

でも私は、奇跡の科学者と言われている生神先生に私の最後の願いを叶えて欲しくてこの手紙を書いているのです。

生神先生は遺伝子操作の権威で、死者をも蘇らせると聞きました。

その先生の偉大なお力で、今から死ぬであろう私を蘇らせて欲しいのです。

生き返りたいくらいなら死ぬなって、先生に言われてしまいそうですが、学校でのいじめがひどすぎて、私は生きているのがつらいのです。

もしも私が強い人間ならば、今ある困難に立ち向かって、現状を変えられるのかもしれません。

でも、私は弱い人間です。

私なんかに現状を変えることはできません。

つまり私には絶望しかないのです。

言葉では語り尽くせないくらいの苦しみや悲しみが私の中に充満していて、私はもう楽になりたい。

それには死ぬしかないのです。