特別支援学級

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 唐揚げはサクサクしていて中身はジューシーで素晴らしく美味しかった。一緒にテーブルに乗ったレタスとトマトのサラダも大好きだ。僕は8個以上は唐揚げを食べてしまってからお母さんの分まで食べてしまったことに気が付いた。素直に謝るとお母さんはぬか漬けがあるからいいの、と言う。最近、胃がもたれるから丁度良かったとも言った。胃がもたれるって胃の病気か?お母さんがもしも病気になって死んじゃったらどうしよう。僕は一人で生きていかなくてはいけないのかな。  今日は夜もコーヒーを飲まずにスポーツドリンクで喉を潤す。お母さんがお風呂に入っているときにテーブルの上に置いているスマホが着信を告げた。画面を見ると坂上さんと出ていた。坂上さんって僕のお父さん?でも勝手に人のスマホを触ったらいけない。僕はお母さんがお風呂から出てきたらスマホが鳴っていたことを教えてあげようと思った。お母さんはシャンプーの匂いをさせてバスタオルで頭を拭きながらお風呂から出て来た。 「スマホが鳴ってたよ」  僕はそう言うとお母さんは訝し気にスマホを持ち上げた。そして画面を確認すると電源を落としたようだった。僕に聞かせたくない話でもあるのだろうか。それにしても、まだ坂上さんと連絡を取っているなんて。  10時になってから自分の部屋に行きベッドに潜り込む。今日も中々眠れない。コーヒーは飲んでないのに何でだろう。昨日の今日だから遅く寝る習慣がついてしまったんだとは思えない。僕は絵本を読むことにした。可愛い女の小人が外国の森を守る絵本だ。読み進めるうちに自然に触れたくなった。今は冬だけど夏になったら山に連れて行って貰いたいな。あ、でも冬の雪山も行ってみたい気もする。温かい温泉に浸かりたい。
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