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その声に触発されたかのように甘やかなキスが深まってきて。
鬼畜は興奮しているのか、キスの合間に時折漏れる鬼畜の熱い吐息までが荒々しくなってきた。
私の咥内を鬼畜の熱くざらついた舌が我が物顔で縦横無尽に激しく蠢いている。
ただそれだけのことなのに、こんなにも求めてもらえてるんだ、そんなふうに感じてしまう。
言いようのない嬉しさと、鬼畜への愛おしさがこみ上げてきて、胸までジンと熱くなってくる。
そこへきて、鬼畜の熱い舌で口蓋をじっくりと何度も執拗に撫で上げられてしまえば、身体からくたりと力が抜けていく。
鬼畜の首にしがみついているのが精一杯だ。
そんなタイミングで不意に鬼畜の激しかった舌の動きが止まって。急にどうしたのかと思っていると、おもむろに鬼畜に唇を解放された。
そうして間を置かずに、私のおでこにコツンと自分のおでこをくっつけてきた鬼畜が困ったように苦笑いを浮かべ、同じように困ったような声音を零してきて。
「……侑李さん、可愛すぎです」
「////――ッ!?」
次の瞬間には、とっても嬉しそうな笑顔を満面に湛えた鬼畜によって、チュッとリップ音を立てつつ、高校生の男の子がするような可愛らしいキスをお見舞いされてしまっていた。
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