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だって、隼の知り合いだとかいう櫻井さんは隼のことを呼び捨てにしてたし。
隼ははっきり言わなかったけど、明らかに何かあったような雰囲気がプンプン漂っていた気がする。
絶対、数多居たというセフレのひとりに違いない。
それだけじゃない。
櫻井さんは、大きな胸が好みらしい隼の好きそうな、とても女性らしい体型をしていて、しかもとても気の強そうな女性だったんだもん。
もはや、気にしない方が可笑しいレベルだと思う。
ーーもしかしたら、私のことがきっかけで、櫻井さんと再会して、櫻井さんに気持ちが傾いちゃったんじゃないの?
てな具合に、結城君のことが解決してからは、私の心配事は櫻井さんのほうへ、徐々にウェートを占めていったのだった。
そんな私は、今夜こそは隼にその気になってもらおうと……。
数日前にこっそりネットで入手したあるものを用意し、恥ずかしさを堪えてセクシーな勝負下着まで身につけている。
そうしていつものように、隼と一緒にダイニングソファにて、美味しいワインと数種類のチーズやナッツを味わっていたのだった。
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