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再会
愛子の夫、笹嶋 誠一は駅からバスを乗り換えて、反対方向へ40分程揺られ、工場も併設されている滝沢文具へと出勤する。
以前の一流企業を退職して、心機一転、再就職した会社だ。
元々、仕事はできる人間なので重宝されて営業部主任からスタートしたが、今は販売促進部部長に出世していた。
販売促進部は営業とはまた違い、企画もするしイベントなども手掛ける。
営業の様な他社への売り込みもアピールもする。
営業より仕事内容も深く、広くやりがいがあった。
滝沢文具は社員は300名程の中小企業だが、古くからの老舗企業で社長を慕う社員が多く和気藹々とした良い会社だった。
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