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羊の背中みたいなベッドにごろりと横になってしばらく、
なにをする気なのかと薄目を開けて様子を見ているとーー
だらけちゃんは俺の隣にすすすと音もなく近づいて、
俺の額に手を当ててきた。
「いい子、いい子……」
「なにすんだよ」
手を払いのけて睨みつけると、だらけちゃんは落雷を受けたウサギのように縮み上がった。
「いや、その……リラックス……」
「できねぇよ」
「は、はわわ……」
かなりショックを受けたらしい。
まっかになった幼い顔が、ずいぶん昔に見た姪っ子の泣き顔にうり二つだった。
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