179人が本棚に入れています
本棚に追加
あの頃の俺たちは、冬の海のようにとても不安定で――
幼い子供のように思いのままに行動するのは恥ずかしくて――
だけど、自分の気持ちを上手に隠せるほど大人にもなれなくて――
だから自分を傷つけて、友人や、大切な人を傷つけて――けっして上手く生きていけなかった。
今の俺ならどうするだろう――あの時離してしまった手をもう一度握ることができるなら――
もう二度と絶対に離したりしない。たとえ、どんな荒波がこようとも――
最初のコメントを投稿しよう!