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拾われた日
あの日、僕は拾われた。
4歳の時に親が奴隷市場に僕を売り、そこから11年間、労働力として使える15歳まで様々なことを教え込まれた。
教え込まれたと言っても僕たちは奴隷、人間扱いをされる訳でも無く苦痛の月日が流れた。それは奴隷売買がこの国での禁忌の1つとされているからだ。
そして15歳になった日、僕は奴隷市場に売り出された
商人「さぁ!今日もいい品が揃ってるよ!買った買った!」
客1「233番をくれ!」
客2「俺は421番だ!」
客3「なら俺は325番だ!」
奴隷市場が賑わう中、奴隷の商品とされている子供たちの目は皆死んでいる。
それは僕も同じだ。この11年間はまさに地獄だった。
何度死にたいと思ったか分かったもんじゃない。過度すぎる労働をさせられ、食事も満足に与えれもしなかった。
客4「俺は256番にするか〜。少しヒョロそうだが安いしいいっか」
??(あ、僕の番号だ。どんな人が主人なんだろうな。まぁどうでもいいか。どうせ1年と経たずに殺されるんだ)
鎖で繋がれ主の元に連れてかれる。
そして跪いた。
客4「おい、行くぞ」
??「はい、ご主人さmっ!!」
客4「気持ち悪い。やろうがご主人様なんて言うんじゃねえ!」
そう言いながら僕の主は僕のことを蹴り飛ばした。
あぁ、僕が一体何をしたって言うんだろう。
何もしてない。必死に生きていただけなのに。
神様、お願いだから。僕を助けて。
客4「おら!さっさと立て!この薄鈍が!」
僕の鎖を引っ張り無理やり起こそうとすると、奴隷市場の出入口が爆発した。
そしてその炎の中からたくさんの純白の騎士たちと、一人の女性が姿を現し、彼女はこう名乗った
「私はエレス•レア•ナージャ!王国学園の理事長!そして、王国騎士団団長です!貴方たちを連行します!」
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