やさしい彼女

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 鬼のような形相で立ち上がった彼女に、おなかを蹴とばされた。  ドスッ、ドスッ……。  五発、蹴られた。 「うう……」  床に転がってうめいていると、足裏でぐりぐりと顔を踏みつけられた。 「この野郎っ、思い知ったか」 「う……ごめん……」 「今日はこのくらいで勘弁してやるけど、今度同じことを言ったら、許さないからな」  床に仰向けになっているから、彼女のむっちりと引き締まった生足と、スカートの中がよく見える。白い下着を見上げながら、ぼくはおずおずと訊いた。 「え……許してくれるの?」 「ふんっ、まあ、今日のところはこのくらいでな」 「あああっ」  ぼくは感激してむせび泣いた。  なんてっ!  なんてやさしい女の子だろう、たったこの程度で許してくれるなんて!  ぼくは、やさしい彼女のおみ足に、さわさわと手のひらを這わせた。
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