第一章 月に願いを

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 ***  少しずつ満月は動き、私の気持ちも少し落ちついてきた。  見守ってくれた月に向かって、私は願いを告げていた。  「絶対、彼よりも幸せになれますように」  そう。私は彼よりも幸せになる。それが、最低な行動に対しての復讐になるから。
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