187人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
11. あるスーパーで
お盆が近い頃、
私はスーパーに買い物に行った。
鈴香ちゃんが娘さんと手を繋いでお買い物をしていた。
磯野君の姿がお酒のコーナーで見えた。
なんだ、2人で買い物してたんだ
今から何処に行くのかな?子連れで?海?山?公園?
磯野君が手招きして、誰かを呼んだ。
何処をみて手招きしてるの?
鈴香ちゃんは反対方向にいるよ😅
あっ!奥さんだ!手招きして呼んだのは磯野君の奥さんの方だ。
うわ〰️鉢合わせになっちゃうよ〰️
私は知らない!知らないよ〰️!
あの場でひやひやしてたのは私だけ?
磯野君と奥さんとがカートにビールを入れていると、鈴香ちゃんの娘さんが
「かっちゃん!かっちゃん!」
と言って近付いた!
磯野君の名前は『克利』カツトシ。
あぁ。きっと鈴香ちゃんのアパートに行って娘さんと遊んでいるのだろうと思ってハラハラしながら見ていた😅
「奈々ちゃん?お母さんと来たの?」
「うん!かっちゃんはおくたんときたの?かいちゃんは?」
「海はおばあちゃんとお留守してるよ」
「あら?奈々ちゃんなの?幼稚園で年少さんだったのにこんなに大きくなって!よく海を覚えていてくれたわね。」
そこへ、鈴香ちゃんがペコリと奥さんに頭を下げて挨拶をした。
「こんにちは!磯野さん。久しぶりです。幼稚園の時はお世話になりました。
今は会社で旦那様にお世話になっております」
「主人なんて何も役立っていませんよ!主人から聞いたわよ!全国で20位で今度表彰されるって!
そのお陰で、主人が主任になれて、こちらこそ感謝してるわ!
ありがとう」
へっ?(゜_゜)何も知らない奥さんは旦那の格付けが上がって喜んでいた。
凄いぞ2人!
所長を騙して、奥さんも騙して堂々と不倫続行中とは!
この女、可愛い顔してやるよな〰️
まあね。
これじゃなきゃ、長期の不倫は出来ないよな。
私も使った手だ。
私は気づかれる前に退散した。
最初のコメントを投稿しよう!