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4. 愛の巣を無くす私
ヘルプは今お昼を交換して私が留守番。
所長は外回り。
よし、誰もが納得できる方法を考えた。
誰もいない隙に私は本社に電話をした。
「もしもし、すみません。
応接室の中央のガラスが荷物を運ぶときに転んでしまってガラスに当たってひびが入りました。
交換お願いいたします。」
本社はすぐに対応してくれて、明日の1時に提携結んでいる営業所近くの業者が見に来るとの事だった。
よしよし、明日のお昼休みは12:30からだ。
私は誰にも言わずに黙って、次の日に業者を来るのを待った。
次の日、私は所長に
「本社から連絡がありまして、営業所の応接室の中央のガラスを全て曇りガラスではなく、上半分透明のガラスに交換してくださいとのことでした。
今日お昼に業者が来る予定です。
やはり、中が全く見えないのは防犯上避けたいとのことでした!」
そう。
本社は年に一回。自社ビルは点検して回る。
老朽化しているからだ。
今年も4月に点検して行った。
その時は新に直すところは見つからなかったけどね。
「そうなんだ。
わかりました。
岡野さん立ち会いよろしくお願いしますね。」
そう言うと、胸を撫で下ろすようなしぐさをして又外回りに出掛けて行った。
所長は間一髪と思ったのかもね。
私に覗かれてたらと思っただけでも、身震いしてるだろう。
お昼に半分曇りガラスと交換に業者が来てくれた。
それから、今後一切応接室が愛の巣になることはなかった!
ただ、私は今度は何処でしてるのかな?
奥さんにはバレてないのか?
その辺が気になった。
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