Prologue

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Prologue

16歳の時、トラウマレベルの失恋をしたことがある。 中学の時から片想いしていた彼と念願叶って付き合えることになって、幸せすぎてすっかり浮かれていた。 交際してから半年が経ったその日は彼の誕生日。 美味しいと有名なケーキ屋さんに行ってチョコレートケーキを買って。 サプライズで祝うため、彼の家に内緒で行くと、玄関に自分と同じくらいのサイズのローファーがあった。 誰か遊びに来てるのかと思い、部屋の前で耳を澄ますと、聞いたことのない息遣いと鈍く肌を打つような音が聞こえて……。 そっと部屋の中を覗くと、ベッドの上で真っ裸の彼が一心不乱に腰を振っていた。 親友だと思っていた、わたしの友達に向かって。
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