無になって、次のアクションを

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蒸発したいものだと思う。 会議資料を見返しては、しみじみと痛みを思い出す。 余計な記憶を除外できないこの脳味噌を残念なものだと自覚したのは、随分と前のことである。 僕の仕事は、くるくると変わった、転職を繰り返してきた。 さまざまな業種は、それなりに多岐に渡る。 今、履歴書に書き出しては、ああ、この履歴書は、あと一行足りないのだと気付く。 職務経歴書の行数が、これでは足りない。 しかし、足りないからと言って、その数箇所を書き出さなければ、数年間のブランクがさらに目立つというのか、まあまあ要するに醜い。
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