不器用な愛のカタチ

僕の好きな子

僕の初恋は保育園のとき。

同じクラスの
とても気の強い子だった。

思ったことはすぐに口に出す。

男子に対しても
女子に対しても
先生に対しても
媚(こ)びることなく
堂々としている。

でも、僕に対してはそうじゃなかった。
いや、眼中になかっただけかもしれない。

僕はその女の子をずっと観察していた。

言いたい事をちゃんと言えるところ。
髪が長くて女の子らしいところ。
肌が白くて美しいところ。
明るいところ。

そういうところに僕は惹(ひ)かれた…
訳では無い。

僕の好きな女の子のタイプは
髪がショートで
おとなしくて
優しくて
こんな僕と遊んでくれる子。

その子を見てると
いつもはらはらして
落ち着かない。

でも自分の気持ちを口に出すので
その子が何を考えてるかすぐに分かった。

その子の考えはすごく共感できた。
正義感に溢れていて真っ直ぐだった。
だから好きになったのかもしれない。