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ガシッ!!
「っ、がっ。……い、ぃたい!!…母さん痛いよ!!!」
僕のカバンを適当に放り髪を鷲掴みにしたままリビングへと母は向かった
リビングに着くと母は僕を投げ捨て
「あんたなんか居なければ……。あんたなんか!!!」
ドスッ!!
「っっ!!!ガハッ!」
母の蹴りが僕の腹にはいった
「あんたなんか!!あんたなんか」
パン!!パシッ!!!
母の平手打ちが両頬に入る
勢いも強く脳が揺れるような感覚が起きる
「っ!、ご、ごめんなさい。ごめんなさい!!!」
必死で腕を使い顔を守るが母はそのまま僕の上に馬乗りになり僕の両手は母の足によって完全に封じられてしまった
「……あんたなんか…」
母がなぜ僕をこんなにも恨むのか、見当がつかなかった…
僕は必死に母に対し謝るしか出来なかった。
「ッッご、ごめんなさい…ごめ、」
「そんな言葉要らないのよ!!!!!」
母の平手打ちは握り拳に変わった
「ぅぐッッ!!!も、もうやめ、やめて…いい子になる…。いい子になるから…」
涙が止まらなかった…。色んな感情が入り交じり何も分からなくなった。
ただ、今の暴力をやめて欲しい。ただそれしか考えられなくなった
「は???泣いてるの?本当に泣き虫。被害者ぶってんじゃないわよ!!!!」
母は馬乗りをやめて僕の腹に向けて拳を振り下ろしてきた
「ゥヴ!!!がはっ!ゲホゲホッッ!」
母の体重が乗っかった拳はとても重く中1の小柄な身体では防ぎようもなく…
「あんたのせいで!!!私は幸せな未来を手放さなきゃいけない!!あんたが生まれたせいで!!!」
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