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「そういえば、レオは俺の家来たことあるのに、俺はレオの家行ったことない!」
「え?あー。そうかも。今度来る??」
「え!いく!!」
レオの家は一軒家で大きな家だが外見だけで中は見た事ない。
お手伝いさんと弟と父親の4人で過ごしているらしいがほとんど父親は帰ってこないらしい
「いいなー、一軒家。憧れる」
「………ごめんな雄大。お父さんお仕事頑張るから。」
オイオイと泣き真似をする父
「あー。大丈夫大丈夫。俺は今のままで十分幸せだよ」
「…そ、そうか??」
八の字眉毛に上目遣いの父に40後半のおじさんなのにと思いながらも、そんな父が好きだった俺はクスッと呆れ半分笑ってしまった。
「雄大と雄大パパさんはとても仲いいんだね」
レオが目を細めながら俺らを見る
それは多分、笑顔…だと思う
レオとの夜ご飯はあっという間に終わった
「それじゃ、今度は僕の家に来てよ。」
「おう!ありがとう!」
「レオくん、また来てね」
玄関先でレオを見送ると嬉しそうに手を振って帰っていった
「本当にレオくんはかっこいいね。お父さんが女の子だったら即惚れてる」
……………。
父はかっこいい時はかっこいいのだが、なんというかたまに変な事を言うというか…
いや、ちょっと変なところがある
「……でもレオくんってあの時の子に似てるな」
「あの時の子?」
「ん?覚えてないか?まぁ、小学生の頃だしな。ほら、かわいい女の子を前にナンパしてたろ?」
「な!?!?ナンパ!?そんなことしてたっけ??って、そもそもレオは男だし」
「ま、それもそうか。ハハッ!」
大きな笑い声を響かせながらリビングに戻る父
「…まったく。変なことばっかり言うんだから」
…………でも、ナンパなんかした事有るっけ??
うーん。思い出せない。
少しモヤモヤしながら布団に入った。
うちはアパートながら2DKなので父と俺、それぞれの部屋がありゆったり寝られた
大学生の息子と40後半のオヤジが同じ部屋で寝るっていうのもどうかとは思うけど。
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