ビールを飲む女

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ビールを飲む女

小皿から枝豆をとり皮を剥いてビールで流す。この単調な作業といえるような行動をもう何回ループしたか分からない 相席家で私の中で面倒なグループが2つある。1つ目はブスだけどめちゃめちゃ話してくるグループだ。めちゃめちゃ話かけられるとチェンジのタイミングがなかなか掴めない(それを狙ってるのかもしれないが) それにこちらも人間だ。おそらく、顔はいけてないのは重々承知の上で、せめてトークだけは頑張ろうとする健気な女性陣もいるだろう。そんな彼女等に努力を否定するが如くチェンジとはなかなか言い出せない(結局はかけるのだが) 2つ目は美人だけど何にも盛り上がろうとしないグループ。こちらは完全にタダ飯狙いで自分の世界から全くでてこない。いくら美人でもこれは辛い。例えばめちゃくちゃ美人だけど全く愛想のないキャバ嬢が人気をとれるかと言われたらおそらくとれないだろう。 結局いまいち盛り上がらずに店を出ることにした そしたら女性陣も店を出るから一緒に飲むというではないか。美人だけど脈なしだとおもっていたら、美人だけど脈ありではないか。断る理由もなく四人で仲良く店を出た 二次会の居酒屋はわ◯にした。ここはお通しのサラダがお代わりし放題なのでコスパがいい。そこにいく過程のなかで彼女の1人は僕の容姿ことをずっと誉めてくれていた 店内に入ってからのオーダーで早速驚いた。二次会でビールを頼む女性は初めてかもしれない。しかも、飲み放題なので1人2オーダー制なのだが、何故か彼女たちは1番高い牛タンを頼む。8オーダー制中4オーダーは牛タンで埋まった 牛タンは割とすぐにきた。彼女達は箸をつけるとすぐに仙台のには勝てないねなどと当たり前のことを口にした。私は去年の冬、職場の同期と仙台旅行にいってきた。仙台はうちの職場から近く、高速を利用すれば3~4時間ぐらいで着く そのときに利久を始め色んな店に牛タンを食べに行った。その時の記憶を辿ると◯助とつく店が基本的に美味しく、ただそれよりついてくる牛のテールスープが美味しく、でも1番はズンダシェイクが美味しかったことと、冬だったので駅前のイルミが綺麗だったこと 飲み始めても彼女達の温度はやはり上がることはなかった。話の内容は濃いものでなく、あまり印象にのこらなかったけど1人の美人の方が浮気されやすいとか自虐的なことを言うときの悲しそうな横顔はいまでも覚えている 結局、終電を逃してしまいタクシーで1人の女性のアパートに行った。アパートにつくと女性達はすぐに部屋着に着替えて、何故かアパートを 借りている方が床で、もう1人の美人がベッドで気絶するように寝た 4人でいるからそういうことはないと薄々思ってたので、私達も特に残念がることもなく先輩が床の女性と、私はベッドの女性と添い寝した 夜中の2時ぐらいだろうか床の女性の喘ぎ声で目が覚めた。薄暗くて分からないが床の二人がイチャイチャしているのだろう ふと隣で寝てる美人を見たが、こっちは相変わらず寝ている。ちょっとぐらい美味しい思いをしたいと思い、私は服の下から手を入れて胸に触れたが驚きを隠せなかった あんなにふくよかに見えたおっぱいが存在しないのだ。あのおっぱいは偽造されたものだった しかたなくネチネチと乳首をいじっていると、突然私のぺニスがつかまれた。驚いて美人を見ると目は瞑ったままだった。しかし、手の動きはまさしく僕を快感に導くものだった。そのままお互いにいじりあい、私は他人のベッドで射精して、すぐに寝た 翌日職場に戻らなければならない私は、美人に駅まで送ってもらった。先輩はもう少し寝てから帰るという。車内で財布を忘れたことに気づいた私は先輩に電話をかけたら、発見したからあとで渡しに行くという。私は美人から電車賃だけ借りて駅に降りた 昼休み先輩が職場の近くのコンビニで財布を渡すというのでそこにむかった。なんでも美人から伝令も預かってるという。きっと私の事を良く思っていたし、良い伝えだと期待してコンビニに向かう コンビニには、既に先輩が待っていた。まずは財布と渡されて、それからと一息ついて話した 「あの人もう結婚してて来月式あげるんだって」 それを聞いて暫く時間が停まったような感覚に陥った。浮気とは今の夫によるものだったのだろうか、私は浮気返しのただの道具だったのだろか 少し頭の整理がついた私は受け取った財布の中身を見た。無情にも電車代1000円が消えていた
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