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入院はアドベンチャー
人見知りであろうが
対人恐怖症であろうが
裕福な家庭でなければ
いや 死ぬ間際でなければ
当然の様に大部屋を希望する
しかし考えてみたら
とんでも無いことである
ついさっき迄は全くの赤の他人様と
薄いカーテン一枚越しで
生活を共にするのである
シングルベッドに
小さな収納スペース
小さなベッドに入り込むテーブル
限られたスペース内で
食うから寝るから暮らす迄
多種多様である
社交性はこの際役には立たない
なぜなら入院患者は
全て病気なんだから
あなたはどんな病ですか
入院されてどれ位ですか
確認なんか出来るはずもない
ならどうする？
それは人間観察あるのみです
この四人部屋にはどんな
アトラクションがあるのか
触れてはいけない地雷があるのか
薄いカーテン一枚の中で
五感を働かせ情報を集める
言わば戦略的に関係性を
構築していくのみだ
ほんの僅かな期間ならば
病に任せて他を排除も出来る
しかし長期戦となれば
このアドベンチャーワールドの
確かなマップが必要になるから
今日入りたての新参モノは
静かに体制を見極めるのみ
自宅から持ち込んだあれこれを
テリトリー内に配置して
先ずは最初のミッションである
ランチを待とう‼️
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