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1話―目撃―(男女エロ注意)
高校での仕事をあらかた終え
バスで帰路へとついた高校教師、柊 真澄だったが――
明日までに採点しなければならない答案用紙を高校に忘れてきている事に
自宅であるマンションに着いた時に気が付き
慌てて自家用車で高校へと取りに引き返していた…
―――23時20分か……流石にこの時間帯じゃ何処も鍵閉まってるよなぁ…
校務員さんまだ学校に居てくれてるかな…
連絡して職員用玄関開けといてもらえるよう
連絡入れとくか…
柊は車を路肩に止めると、スマホで高校に電話をかける
トゥルルルル…トゥルルルル…プツッ
『ハイ。コチラ新園(しんえん)高校…』
「――あ、石川さんですか?」
『その声は――柊先生…?どうかしたんですか?こんな夜分に…』
「スミマセン……実はその――
明日までに採点しなければならない答案用紙を
高校に忘れてきちゃったみたいで…
出来たら職員用玄関を開けておいてもらえると助かるのですが――」
『今からですか?』
「ええ。もうすぐそこまで来ているので。」
『…分かりました。でしたら鍵は開けておきますので
御用が済み次第、一言声をおかけください。』
「ご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ありません…
石川さんが居てくれてホント、助かりました。
それではまた後程――」
ピッと柊はスマホの通話を切ると、再び路肩に停めていた車を発進させ
高校へ向けて車を走らせた――
「あんっ♡ああんっ♡♡もっとぉ~…///もっと激しく突いてぇ~♡♡
お尻~///あっ♡あっ♡舞子、お尻の孔突かれるの好きなのぉ~♡♡♡」
とある教室の中心に3台の机が並べて置かれ
その周りを囲う様にして4台のカメラが回っている…
「ああん♡焦らさないでぇ~…」
並べられた机の上には一人の若い女性が股を大きく広げ
膣からはダラダラと止め処なく愛液を溢れさせ
あられもない格好で自身の尻の孔に男の一物を受け入れながら
激しく身悶えている姿がそこにはあった…
「あっ♡あっ♡ソコ///ソコもっと激しく…っ!グリグリしちゃってぇ~♡♡」
パンパンと、肉と肉のぶつかり合う音と共に
ジュプッ、ブチュッ…と――
風船に水を入れてその中に指を突っ込んで抜き差しをしているような
何とも言えない水音か静かな教室に響き渡り
女性のアナルに突っ込んでいる男性が微かに顔を顰(しか)める…
―――たった三日で此処まで堕ちたか…
相変わらず簡単なもんだな…
男性が作業の様に腰を動かしながら机の上で乱れる女性を
何の感情も籠らない瞳でぼんやりと見下ろしていると
コンコン…
「…?」
教室室内に突然ノックの音が響き渡り
男性は腰を動かしながら気だるげにドアの方を見つめる
するとガラッと教室の扉が僅かに開き、一人の男性が顔を覗かせた
「石川さん…ダメじゃないですか…“仕事中”に入ってきちゃあ…
後で編集が面倒くさくなるでしょうが…」
男性は一旦動くのを止め、顔を覗かせている石川を睨み付けた
「――緒方先生…柊先生がコチラに来るそうですよ。」
「柊先生が…?」
「なんでも――忘れ物を取りに来るそうで…
どうします?一旦撮影を中止した方が――」
石川は机の上の女の裸体には目もくれず
緒方の裸になっている上半身を舐めるように眺めながら様子を伺う
「――いや、もうこの女の“納期”も迫っている事ですしこのままで…
どうせ用事があるのは職員室の方でしょう?なら問題は無いでしょう…」
緒方はそう石川に告げると、再び気だるげな動作で律動を開始し始め
石川はそんな緒方の身体を名残惜しそうに見つめながら教室の扉を閉めた…
柊が車から降り
職員用玄関を通って階段を駆け上がり、急いで職員室へと向かう
「ハァッ、ハァッ、、もうっ!階段きっつ…」
はあはあと息を切らせながら階段を上り終わると
柊は若干貧血気味にフラつきながら職員室へと向かい
自身の机の上に置かれた封筒を手に取る
「あったぁ~…良かったぁ~…!」
柊は封筒を手に取ると、両手を机の上に乗せたまま
そのままズルズルと床の上に膝を着き
乱れた呼吸を整える
―――もし答案用紙が無くなっていたらどうしようかと…
「ハァ~…」と、柊は安堵の溜息を漏らす
―――帰る時、ちゃんと石川さんにも礼を言わないと…
それにしてもホント良かった…
しっかりしろよ?自分…
柊は暫く床に膝を着いたまま休んでいたが
気を取り直してゆっくりとその場から立ち上り、再び帰るべく職員室を出て
職員用玄関へと向かおうとした
しかし――
「…ッ、…ッ、」
「…?」
―――なんだ…?
何か声が――と柊はフラフラと声のした方へと向かう
「――ッ、ぁ…ぁ……ッ、」
「――?」
―――こんな時間に一体誰が――
柊が薄暗い廊下を目を凝らしながら進んで行くと
廊下の突き当りの教室から明かりが漏れていて――
柊は恐る恐る廊下を進み、明かりが漏れている教室のドアを興味津々に
静かに少しだけ開けて、ドアの隙間から片目だけで中の様子を確認する
すると…
―――え…?
「あっ♡あっ♡良い…ソコ、良い…っ!///」
机の上で足を広げ、全裸で身悶えている女性の姿と
そんな女性を上半身裸の男性が抱いている姿が―――
―――なに…これ――なに、アレ…!
柊は目の前に広がる光景に、半ばパニックに陥り
思わず後ろへと後ずさる
―――あそこで女性を抱いているのは――緒方…先生…?
柊はそのまま後ずさり、トン…と後ろの壁に背中を軽くぶつける
そこへ――
「――柊先生…?」
「ひっ、」
石川が懐中電灯で柊を照らしながらゆっくりと近づく…
「こんな所で一体何を…」
「えっ?あ…え…え~っと――ご、ごめんなさいっ!
俺、帰りますんでっ!それじゃあ――」
「――あ…」
柊は手にした封筒を抱えながら石川の横をすり抜けると
駆け足でその場を後にした…
「あ~あ…見られちゃったかぁ…」
石川がポツリと呟く
そこへガラリと教室のドアが開き、中から緒方が上半身裸のまま
気だるげに顔を出してきた
「今のは?」
廊下の向こう側へと消えていく小さな背中を眺めながら
緒方が石川に尋ねる
「…柊先生です。どうやら――見られたようですよ?どうしますか?」
「ん~…そーだなぁ~…
取り合えずこの件については俺が明日何とかしとくから――
お前はそこの女の後始末を頼む。」
「…分かりました。」
そう言うと石川は教室の中へと入って行き
ぐったりとした女性の事後処理を黙々とし始め
緒方は暫く柊が消えていった廊下の奥をぼんやりと眺めた――
To be continued.
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