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それとも、
鈴奈が幻覚を…?
でも、鈴奈が本気で、
私を心配している。
『ここに…あるの?』
私は鈴奈が指差すほうへ、
近寄っていった。
「近づかないで!!」
ビクッとした。
鈴奈がすごい形相で、
私を見て怒っていた。
「私の時計に…近づくな…
私の時計…
私だけの時計…
誰にも渡さないんだから…」
『れ…いな…?』
「私の時計…私の時計…
私の時計…私の時計…
私の時計…私の時計…」
呪文のように言い続ける。
鈴奈はどうなってるの!?
時計になにがあるのよ!
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