運命の恋

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「りお、ちゃん?」 「えっ?もしかして響ちゃん!?」 わたしが高校一年まで住んでいた街に戻ってきて、仲のよかった天宮りおちゃんに偶然に会った。 「いつ戻ってきたの?どうしてたの?元気だった!?」 りおちゃんは二年経っても全く変わらない。 人懐っこい笑顔でわたしに飛びついた。 手を取り合って再会に喜んでいたら。 「りおさん、お友達ですか?」 後ろから声を掛けられて振り向いた。 振り向いた先には、スーツ姿の年上の男性がふたり立っていた。 「あ、榊さん。高一の時に転校して行っちゃった友達なの」 「そうですか。久しぶりの再会なんですね」 ひとりは黒髪に少し藍色の瞳。もうひとりは白銀の髪の男だった。 ふたりはりおちゃんを守るように立っていた。 「どうした?りお」 その後ろから、カジュアルな服装をした男性が歩いてきて、りおちゃんとわたしを見ると軽く挨拶をしてくれた。 「若、わたしたちは車に」 「わかった」 ふ、と、りおちゃんの指に光るものを見つけると、りおちゃんは「先日、結婚したの」とはにかんだ。
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