大根足

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「智子、気が付いたの?良かったよ、大したこと無くて。」 親友の真希(まき)が付き添ってくれてたらしい。 「有難う。もう大丈夫。」 そう言って、ベッドから出た私の足を見て、真希が固まる。 「どうしたの?その足・・・・・・」 へっ?足?怪我でもしたかな。 そう思って自分の足を見下ろしてみるが、なんともない。 なんとも・・・・・・あっ!大根じゃない自分の足に戻ってる。やっぱりあれは幻覚だったのか。 けど、それならば何故、真希は驚いた顔をしているのだろう。 「何かの冗談?智子の足、大根なんだけど。」 「大根?大根足じゃなくて、大根に見えるの?」 無言で頷く真希。 嘘でしょー!! 今度は私以外の人に、大根が見えるらしい。 END
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