夜明けと雨

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夜明けと雨

夜明けと雨 そろそろ夜が明ける。地平線を確かに照らす太陽と夜の静寂が混ざり合うこの瞬間が僕は子供の頃から好きだった。 今日はいつもの夜明けとはちょっと違い、昨日から一日中豪雨が槍となって家の壁に打ち付けていた。 にしても虚しいものだ2時頃は僕の静かなひと時を乱したというのにどうだこうしていま学校に登校する時間が近づく中、少しずつ雨は晴れて行くのである。 春の静かな雨は私の心を静ませてくれるが 夏の終わりの雨は今こうして私の心をどよめかせるのだ。 そう文面に恨み言を吐く内にどうも雨が止んだようだ。 そっと窓に目を向けると水滴が熟した果実のように紅玉色の太陽を反射させ、窓にいくつもの房を実らせている。 私の夜明けと雨の幻燈もこれでお終いである
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