金井友春

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迎え要請電話をする。 すると、すぐに来てくれたけど… 「春~大丈夫?真っ青じゃない!無理するからでしょ!」 母にしかられた。学校も休んでもいいと言われてたから。 「ごめん、勉強したかったから」 「ノート、他の人に頼んでるから、大丈夫だよ?まかせてね」 「あら、こんにちは?春の知り合い?」 「塾が一緒で、ついててくれた」 「すみませんね、春が」 「いえ、あの、私になにかできますか?」 「春、言ってないの?」 「…今から、言うから…肥後さん車乗ってもらっていい?」 「うん」 乗車次第すぐズボンを脱ぐ。もう痛い、無理!うちの車は、後部座席は見えないようになってるから、気にせず外せる。右足は膝より上しかない。 「はぁー痛かった…これ義足…。新しいの注文してるんだけどまだ届かなくて…」 「春くん、知らなかった」 幻滅したよね。でも、よくわからないけど、知って欲しくなった。 「春くんが困ってることあったら言ってね。だって私が困ってたらいつも教えてくれるでしょ?ね?」 「え、あ、うん」 手を握られた。 「春、よかったね」 どうしよう、肥後さんって、すごい…優しい。肥後さんは、それから普通に車から降りて塾へ戻った。
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