春の家

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俺はなんにも話せなかった。 辰巳を嫌な気持ちにさせたかな? 「春くん、どうしたの?元気ない?」 「あ!…肥後さ…じゃなくて、みなみ…」 「はーい、こんにちは」 「あ…えっと」 「うん」 みんな、待ってくれる。優しい… 隣の席だから授業前に話せる。 「春休み…だけど、塾じゃないとき…アルバイトは…」 「バイトはまだしないよ。学校始まってからかなー?遊ぼっか」 「いい、の?」 「春くんがゆっくりできるところってどこ?」 「…みなみが行きたいところ」 「じゃあ春くんの家!」 「え、うち?」 ということで、翌日うちに来ることとなった。 「おはようございます」 「みなみさん、いらっしゃい。春がお世話になってます」 「こちらこそ、お世話になってます」 「ごめんなさいね、春は寝てるの」 「え?どうかしたんですか?」 「春休み入って気が抜けたのか。起きないの。まぁ、上がってください」 リビングに通された。 そこには2人の男の子が。 「あーー!兄ちゃんの彼女?」 「へー大人」 双子ちゃん?小学生かな? 「みなみさん!なにがいい?お茶?ジュース?」 「じゃあ、お茶でお願いします」 「俺やるよ!」 「俺がやるからいいよ」 ゲーム中断しちゃった。双子ちゃんありがとうございます。
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