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よく俺に、浮世離れしているが、大丈夫か、というようなことを明日香は言うが、と思いながら、秀人は閉まった扉の外に立っていた。
今、大丈夫かと訊いたのは、この間、俺に襲うなと言ったのに、部屋に入れて大丈夫かという意味だったんだが……。
お前も相当変わっているぞ、と思いながら、外に立っていると、また扉が開いた。
「なんでそこに立ってるんですか。
このフロアの住民全員に、これ、夢だったのかなと思わせる気ですか」
せめて、玄関入ってください、と明日香はまたわからぬことを言う。
『ちょっと話しただけだが、あの子、お前と似合いだな』
と秋成が笑っていたことをなんとなく思い出していた。
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