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3.
包帯でおおわれたその肌は、日に当たっていなかったせいか包帯よりも白かった。
巻かれた布のすきまから、恥じらう腕ではかくしきれないふくらみと頂点が見えていて、僕は酒に酔ったような気持ちで笑香の肌に顔をよせた。
傷跡にさわらないように、細心の注意を払いながらも笑香の腕を押しのける。抵抗とも言えない最後の抵抗を優しく取り払い、僕はその胸に耳をよせた。
笑香のあえかなため息が聞こえる。ぴたりと耳をふくらみに押しつけ、僕は笑香の鼓動を感じた。
「……生きてる」
僕の小さなつぶやきに、笑香の呼吸に笑いが混じる。だが僕が鼻先で柔らかな二つのふくらみをさぐり、包帯からはみ出している朱色の突起をくわえると、とたんに肩を固くした。
僕は突起に舌を押しつけ、唾液を乗せて転がした。先端を軽く吸い上げて、思う存分グミに似たその感触を味わいつくす。ぴちゃぴちゃと犬が水を飲むような音が舌から聞こえて来る。
笑香は息を殺していた。その緊張が伝わって来て僕はいったん唇を離した。
「笑香。我慢しないで、口、開けて。──声が聞きたい」
それだけ言い置き、今度は揺れるもう一つの頂点へと吸いつく。びくっと笑香が肩を縮めたが、僕がその手に手のひらを重ねて指と指とを絡めると、まるで求めていたかのように強く握り返して来た。
僕は再びとがった乳首に優しく愛撫をくり返した。
「……っは、あ、あっ、ん……!」
笑香が素直に声を上げ始め、僕はうれしくて固い乳首を甘噛みしてしまった。とたんに笑香が背中をそらせる。
「あ、──ごめん」
顔を離して謝る僕に、笑香はどこかじれったそうな可愛い笑みを口元へこぼした。僕を見上げる色づいたまなざしに、僕はぞくぞくと体の芯から欲情が突き上げて来るのを感じた。
もう、我慢できない。
僕は笑香から体を離し、くぼんだ腹に絡まったままのキャミソールとスカートに手をかけた。スカートとともにタイツをずらすと白い下腹があらわになる。
黒いタイツを脱がせる際に、僕は自分の妄想通りに足をなで回したい衝動にかられた。それをぐっとこらえながらも、目の前にあるショーツや太腿にちらちらと熱い視線を送る。重ねた布を引き下ろす際、笑香は軽く腰を上げ、慣れない僕を手伝ってくれた。
その後に残されたのは、すでに取り払ったブラとおそろいの白いレースのショーツだけだ。笑香はさすがに恥ずかしそうに再び腕で肌をかくした。敷かれた黒い制服の上で白い体をくねらせる。
僕は思わずめまいを感じた。どう見ても、誘われているようにしか見えない。
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