インタビューの続き

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 はい、来た、来たー!  ひんやりが来ました。  ミスティーが来ました。   ひんやりミスティーが降りてキター!!  おー山中さん、今夜はモモンガじゃなくて、ミッションインポッシブルのトム・クルーズみたいな登場じゃないですか。かっこいいですよ。どうぞどうぞ、お座りください。 「ど、どうも」 「ああ山中さん、約束通りに来てくれましたね。えっとなんかなんか、ボクちょっと恥ずかしいな」 「ああ、昨日のアレですね」 「ええ、山中さんジーっと見てましたよね」 「いやいや、そんなには見とらんですよ」 「そうかなー」 「本当です、本当です。ほとんど、うつらうつらしとったですから」 「そうですか? まあまあ、いいです」  覗き見をしらっばくれるオッサンの幽霊。ますます怖さ半減だな。 「そんな事よりですね、中途半端だったでしょう。あの話」 「え~と、どこまで話しましたっけ」 「賄い飯のとこですよ。フグ毒入りの」 「そうでした。そうでした」 「それじゃ、続きをお願いしますよ。ずっと気になってたんですから」 「分かりました。じゃ早速。コホン」  山中さんは小さな咳払いをした後、又遠い目をして語り始めた。
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